知床五湖ガイドライン Ver1.0

平成19年2月14日制定

(現在五湖を利用しているガイドが心がけている事項)

 
計画段階での心がけ
1. 知床五湖は最も観光客の集中する場所であるため、企画段階からできるだけ混雑時の利用を避けるように提案する。
2. ガイドが各種メディアからフィールド紹介の取材依頼等を受けた場合は、混雑を助長させないよう配慮する。また、誇大な表現や、安易な自然との接触を煽るようなものとならないよう取材者に申し入れる。
3. ツアー参加希望者への事前の連絡ヒグマの生息地であり、遊歩道が部分閉鎖や全面閉鎖される場合もあることを事前に伝えておく。
4. 危険な生物を誘引しないように、参加者に対して飲食物を持ち込まないよう指示する。
5. 香水も当日は控えるように指導する(スズメバチを誘引する危険性がある)。
6. 舗装路ではないので悪天の場合は靴や服が汚れる場合があること、遊歩道内にはお手洗いが無いこと、各コースの距離と所要時間など、遊歩道内の環境を説明し、安全な服装、装備での参加を勧める。
7. 野生動物とのトラブルを避けるため、ペットの持ち込みは禁止されている旨を伝える。介助犬も注意が必要である旨を伝え、人が介助する方法を勧める。
8. 夏季や連休はお手洗いに行列ができるため、事前に済ませる方法を提案する。
9. 駐車場が混雑する時期を周知し路線バスやシャトルバスの利用も提案する。
 
散策前の注意事項
10. 知床五湖は特別保護地区であり、動植物やキノコ、昆虫、木の実などの採集はできないことを説明。
11. 毒キノコなども傷つけないように指導する。
12. 自然公園法により火気の使用は禁止、遊歩道内での喫煙はできないことを伝える。
13. 植生保護のため遊歩道からはみ出さないように指導する。
14. ヒグマと遭遇した場合の対応を説明し、理解できたことを確認しておく。
15. ガイドの指示に従えるように、グループから離れて行動しないように指導する。
16. 混雑期には、滞留時間を減らすために、事前にバスの中で解説やレクチャーを行い、遊歩道内では最小限の解説を行う。
 
遊歩道内の行動
17. 決められた周回順路を守ること。渋滞の原因の一つである遊歩道の途中からの引き返しは、できるだけしない。
18. 一湖の看板から引き返すことはかまわないが、看板を過ぎてからは引き返さずに二湖の手前の分岐を通って駐車場に戻るようにする(環境省製作の地図を参照、一湖を過ぎてからは一方通行)
19. 遊歩道内は左側通行を行い、すれ違う人や追い越してゆく人のために常に右側を開放しておく。右側の対象を説明する場合も、できるだけ左側から観察し、道をふさがないように参加者を誘導する。
20. 混雑により前方に進めない場合を除き、すれ違いや追い越しのできない細い道では立ち止まっての説明はしない。
21. 渋滞の原因となりがちな、ガイドや添乗員のいないグループに対しても、通行の妨げになる場合は適切な誘導を行う。
22. 高齢者や子供など社会的弱者に対して配慮し、歩くのが遅い人を追い立てるような行動はしない。遅い人を待てるだけの余裕を持った計画を立てる。
23. 一般の利用者についても不適切な行動に対しては指導するように心がける。